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稲取温泉が気になる!コミュのマーケティング戦略観点からの老婆心です

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ちょっと前に連携コミにてアイデアを寄せさせてもらったものです。
私事で恐縮ですが、いま東京から伊東市伊豆高原への移転作業中で、5月末までに個人と会社の住所変更その他事務手続きを終了します。
そして従来からの仕事をしつつ、高齢の両親の世話をして暮らすことになります。

仕事はマーケティングのプランナーおよびファシリテーターで、その観点から、少なくともこういう「☆全体課題像」というものを思い浮かべるべきだと思い、引っ越し作業の合間、ちょっと書き込みさせて戴きます。


集客の空間と対象を整理するとこうなります。
これは誰もにおおよそ認めて頂ける内容だと思います。

<近隣>東伊豆、静岡県内、神奈川西部
    →一般市民の家族連れやカップル or 特定関心事の単独行動者
     退職定住含む別荘族の夫婦連れ or 夫または妻の単独行動者

    以上、可能な限り多頻度の日帰りのリピーター化狙いが課題、
    そのためには単なる観光と温泉ではないご当地活動テーマ想定が必要

<中域>東京首都圏、名古屋圏(愛知県)
    →一般市民の家族連れやカップル or 特定関心事の単独行動者
     退職者の夫婦連れ or その夫または妻の単独行動者
     
    以上、月1〜季節1の宿泊のリピーター化狙いが課題
    (後者は平日需要を掘り起こす)、
    そのためには単なる観光と温泉ではないご当地活動テーマ想定が必要

<広域>日本全国、海外
    →特定関心事の単独行動者、そのカップル、夫婦、その家族

    以上、年1の長期滞在のリピーター化狙いが課題、
    そのためには単なる観光と温泉ではないご当地活動テーマ想定が必要

といったことが、マーケティングの常識として全体課題要素となり、その要素をいかに連携させて当該エリアの顧客価値を総合的に他にないユニークなものとして高めるか、がポイントです。

このポイントにもし真正面から全体的に取り組まなければ、オンリー・ワンの個性的魅力をもった反復集客や長期滞在、平日宿泊の需要を掘り起こしていけないのは明白です。


「☆全体課題像」については、
『ルービック・キューブのような立体』を思い浮かべて下さい。
3辺(=x,y,z軸)が
集客の圏域の、 近隣、中域、広域 (海外含む)
テーマ想定の、 観光と温泉、折衷、特定の関心事
滞在期間の、  日帰り、一泊二日、長期滞在
から成っている立方体です。
このルービック・キューブを構成する3×3×3=27個の角砂糖の1つ1つが課題要素です。

そして、家族連れ、夫婦、カップル、単独行動者にとっていかに魅力化するか、いかに彼らを誘導するかという方策は、それぞれの角砂糖1つ1つで異なる筈です。
よって、
漠然と観光と温泉を前提にしているだけなら、ルービック・キューブ全体の課題全体要素のほんの一部だけを、どこの温泉観光地とも同じように検討しているだけになりますし、
また、ご当地活動テーマを想定しないで、一般的な家族連れ、夫婦、カップル、単独行動者の便宜を図っても、実際のお客さんは1つ1つの角砂糖それぞれの便宜を求めている以上、それぞれのお客にとってピントはずれないしはやって当たり前(競合もやっている改善策=裾野)となります。

ちなみに、以前連携コミで話題になった外国人の誘導策も、東京から便利な温泉観光地ならどこでも考える方策なのです。改善策としてはやるべきですが、「伊豆稲取を救う」起死回生策には、他の競合地にできないご当地活動が必要不可欠です。

繰り返しておきますが、伊豆稲取が新たに創出する他所にないユニークなとんがり(脱競合の革新策=頂)が必要で、これを求めない「起死回生のマーケティング戦略」は常識的にありえません!!


事務局長さんの資質として最も求められるのは、アイデアでも知識でもありません。
以上のような課題大局についての見識=物事の見方捉え方です。

もしこうした見識があれば、
前述のルービック・キューブをいくつかの角砂糖ブロックに分けて、プロジェクトなり委員会を複数つくって、それぞれに適材を責任者キーマンに任命し、自分は常にそのキーマン・グループと協議して全体をとりまとめてマネジメントする、という発想になる筈です。

冒頭触れた連携コミでは、海外での仕事や生活の経験者の方々が積極的に協力していらっしゃいましたが、そうした方も、ある角砂糖ブロックに協力してもらえばいい訳です。

もし、そうした角砂糖ブロックを意識せず、その実、自分たちで課題の全部と思っている仕事が客観的にはごく一部の角砂糖ブロックに過ぎない、という状態のまま一年が過ぎるとしたらどうでしょう。
業界用語で言えば、それが一番もったいない「近視眼的マーケティング(マーケティング・マイオピア)」と言われる失敗典型となるでしょう。

よく耳にするその評価は、「やっぱり大したことはできなかった」というもので、
じつはそれは、改善策ばかりをして革新策を求めなかった時点で、そして、自分たちの慣れ親しんだ従来型の角砂糖ブロックだけを課題とした時点で、決定されてしまう成り行きなのです。

どうかこの点を、関係者の方々に是非ご理解いただいて、事務局長さんを客観合理的に盛り上げてほしいと祈念する次第です。/



ps.ちなみに<革新>とは、以下(概念ポートフォリオ)の位置の方策です。

<応用>  新規目的  <革新>
       |
       |
従来手段--------------------------新規手段
       |
       |
<改善>  従来目的  <開発>


海外からの外国人誘致という方策は、
すでに観光業界で一般的に想定されている従来目的を達成する新規手段ということであれば<開発>(競合も真似ができる方策であれば差別化要素となるのは最初の内だけ)、
インターネットのホームページなど従来手段ということであれば<改善>(すでに競合がやっている良いことのキャッチアップ)
に過ぎません。
これはこれでやるべきことですが、それはどこの温泉観光地もすべきまたできることで、伊豆稲取の起死回生策とはなりません。
古今東西の成功した「起死回生策」というマーケティング戦略は、かならず新しい、かつ、気づいてみれば世間一般で失われている本質的な魅力を掘り起こしたり、世間一般でまだ未対応なターゲットの未対応なニーズに確かに応えることを基軸とするユニークな<革新>を供えています。

真の革新策があって初めて、あの旭山動物園のような起死回生が実現するのです。
(<開発>も<改善>も従来目的の達成方策の不満足を満足にするダメージコントロールと言えるが、<革新>は新しい目的自体を創出し同時にそれについての新次元の期待と満足を創出する。それは、「新しい目的」をもったターゲットの発掘や取り込みでもある。旭山動物園は、東京の上野動物園を頂点とする従来型の動物園の有り方を抜本的に革新しました。それは「動物園の新しい楽しみ方」という新しい目的と、「新しい楽しみ方をしたい人々」という新しい顧客を同時に創造したということです。
これを「顧客創造」と言い、ある世界的権威は「マーケティングは顧客創造である」と言い切っています。)/

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